セイコーエプソン(以下、エプソン)は12日、カラーラベルプリンター「TM-C3400」(2009年3月発売)にタッチパネルとパソコン機能を搭載し、パソコンを使わずにタッチ操作で簡単にカラーラベル作成が可能な「TMC3400LT」シリーズとして、農産物直売所向けのラベル作成アプリケーションをプレインストールした「TMC3400LT1」と、アプリケーションなしの汎用モデル「TMC3400LT9」の2機種を、チャネルを拡大して全ての顧客向けに販売を開始すると発表した。
本商品は、2012年9月より、農産物直売所向けPOSシステムメーカーなど一部のベンダーに販売を開始していたが、展示会などでも要望の声が高く、また実際に使用中の顧客から売上げが30%アップしたなどの高い評価をえて、販売チャネルを拡大する。
「TMC3400LT1」は、カラーラベルプリンターにタッチパネルとパソコン機能を搭載し、さらに農産物直売所や食品加工所などで使用できるラベル作成のアプリケーションとサンプルがプレインストールされたカラーラベル作成機。パソコンと接続することなくスタンドアローンで簡単にラベル作成ができ、12.1型の大型タッチパネルで直感的に操作できるため、パソコンに慣れていないユーザでも簡単に使用可能。
画面の角度を見やすい角度に動かせるチルト式を採用し、軍手などをつけたままでもタッチできる抵抗膜方式のタッチパネルを採用しているため、作業を中断することなく操作できる。予想市場価格は、30万円台後半と予測。
ラベルのサンプルは、「販促ラベル」「原材料ラベル」「玄米・精米ラベル」「酒類ラベル」に分類され、約2万パターンを用意。「販促ラベル」の中には農産物約300品目、加工品約200品目の情報が登録されており、商品に応じたサンプルの選択が簡単に行なえる。文例や農作物、人物のイラスト素材も数多く収録しており、またUSBメモリーを経由して画像を取り込むこともできるので、文字や画像の変更も簡単に行なえ、オリジナルラベルを作成することができる。
また、ラベル1枚あたり、用紙代とインク代を含み、50×35mmサイズで 約2円、72×51mmサイズで約3円で印刷可能。外部にラベル作成を発注する際のようにロット注文の必要がなく、必要なときに必要な枚数のラベルを作成可能。
さらに、文字フォントには温かみのある手書き風も用意しており、生産者の想いをよりアピールすることが可能。商品の簡単な説明や調理方法をカラーラベルにして貼ることで購入者の目にとまりやすく、商品の特長を伝えることで売れ残りを減らし、売上げ拡大につなげることができる、
「TMC3400LT9」は、カラーラベルプリンターにタッチパネルとパソコン機能を搭載したカラーラベル作成機で、用途に応じたシステムアプリケーションをインストールして使用することで、医療・製造・流通などラベルが必要なさまざまな業種・業務で使用することができる。モノクロラベルでは見落としがちな注意事項などもカラーラベルにすることで視認性が向上し、業務のミスなどを防ぎ、作業効率を向上することが可能となる。また、パソコンと接続しなくても本体のタッチパネル操作のみでラベル作成ができるため、スペースの限られた場所にも設置することができる。予想市場価格は、30万円台中盤と予測されている。