東芝は2月8日、スマートフォンやタブレットなどの携帯機器向けに、JEDECが規定する組込式ストレージメモリ標準規格である「Universal Flash Storage(UFS)」インタフェースを搭載した、64GBの組込式NAND型フラッシュメモリ「THGLF0G9B8JBAIE」のサンプル出荷を開始したことを発表した。

同製品は、JEDEC UFS Version 1.1に準拠したインタフェースを採用しているため、NAND型フラッシュメモリの制御機能(書き込みブロック管理、エラー訂正、ドライバソフトウェアなど)をユーザが開発することなく利用することが可能で、同社では、OSベンダ、ホストチップセットメーカ各社がUFSインタフェース評価・プロトコル確認を行うために開発したものとするほか、開発負荷が軽減されるため、ユーザ側の開発期間の短縮にもつながると説明している。

また、UFSインタフェースはシリアルインタフェースであり、レーン数および性能スケーラビリティを持っているほか、UFS Ver. 1.1規格準拠の信号配置ながら12mm×16mm×1.2mmの小型FBGAパッケージに封止されている。

電源電圧は3電源で、2.7~3.6V(メモリコア)、1.70V~1.95V(コントローラコア・他)、1.10V~1.30V (UFS I/F 信号)となっている。また、レーン数は送信、受信のそれぞれ1レーンで、インタフェース速度は送受信それぞれ2.9Gbps/レーンとなっている。

UFS I/Fを搭載した組込式64GB NANDフラッシュ「THGLF0G9B8JBAIE」のパッケージ外観