「自由芸術展」実行委員会は、展覧会「高橋士郎 「自由芸術展」 ~レイモン・ルーセルの実験室~」を開催する。会期は3月3日~3月30日(火曜日休場)、開場時間は12:00~19:00。会場は東京都・千代田区の3331 Arts Chiyoda 1F Gallery B。入場無料。
同展では、フランスの小説家であるレイモン・ルーセルの奇想天外な小説を、高橋士郎の手による機械じかけのアートで再現する。マルセル・デュシャンやシュールレアリスムに深い影響を与えたルーセルの作品をメディアアートの先駆けと捉えて表現し、同氏の思想のひとつの到達点である「自由芸術」の概念を明快に表すものであるという。
高橋士郎は、1943年生まれの造形作家、多摩美術大学教授。当時としては極めて先進的だったコンピューター制御によるアート作品「立体機構シリーズ」を大阪万博EXPO'70などの展覧会で発表した後、風船を素材として扱った「空気膜造形シリーズ」を考案し、世界各地で展開。芸術の分野にコンピューターやテクノロジーを浸透させた立役者の1人として知られている。近年、同氏が最も力を注いでいたのが、今回の展覧会で扱うレイモン・ルーセルの研究とのことだ。