キヤノンは、インクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズの新製品として「PIXUS MX923」と「PIXUS MX523」のビジネス向け複合機2機種を2月21日より発売すると発表した。

「PIXUS MX923」

「PIXUS MX523」

新製品は、ファクスに加え、コピー、原稿の連続読み取りが可能なADF(自動原稿送り装置)を標準装備したビジネス向けインクジェット複合機で、Wi-Fi(無線LAN)/有線LANに対応。また、PIXUSクラウドリンクにより、パソコンを使わずにクラウド上の写真やデータをプリント可能。Googleクラウドプリントにも対応し、外出先や会議室にいてもスマートフォンなどから文書やメールのプリント指示ができる。

Googleクラウドプリント

また、専用のアプリケーション「Easy-PhotoPrint」により、パソコンを介さずにスマートフォンなどにある写真やPDFデータをプリントできるほか、本体でスキャンしたデータをスマートフォンなどで受け取ることもできる。

「Easy-PhotoPrint」による印刷

「PIXUS MX923」は最高解像度(印刷)が9,600×2,400dpi、スキャナーの解像度は2,400dpi。一方、「PIXUS MX523」は、最高解像度(印刷)が4,800×1,200dpi、スキャナーの解像度は1,200dpi。そのほか、両者には、液晶サイズ、2段カセットの有無、インク数などの違いがある。

「PIXUS MX923」は前面2段カセット給紙にし、下段カセットでは普通紙の給紙容量が最大250枚と、従来機種「MX893」(2012年5月発売)の約1.7倍に増量。また、標準/大容量インクタンクのほか、特大容量の顔料ブラックインクタンクを新規に設定した。これによりA4普通紙のモノクロ文書のインクコストが約2.6円となり、標準インクタンクに比べ印刷コストを削減するとともに、ユーザーによるインクタンクの交換頻度を低減する。

さらに、モノクロプリントヘッドのノズル数を従来比2倍にすることで、A4普通紙の印刷速度がモノクロで約15ipmと、従来比約1.2倍の高速化を実現した。