リコーは、紙文書の効率的な電子化と活用を促進するクラウドベースのスキャニングサービス「RICOH Scan CX(リコー スキャン シーエックス)」の提供を2月13日から開始すると発表した。
本サービスは、デジタル複合機(MFP)の操作パネルでスキャン時のファイル名の設定や、電子化した文書のファイル名の変更作業、保存先フォルダへの仕分け作業の手間を削減するスキャン業務の効率化と、保存先の設定やスキャン時の設定などを一元管理する仕組みをクラウド上で提供し、複数台のMFPに同じ設定を配信可能にするなど、運用面での効率化が図れるサービス。
ファイルの保存先として、社内のPCやサーバに加え、クラウド上のストレージサービスを設定することができ、クラウド連携の第一弾として、まずはGoogle社が提供するオンラインストレージサービスGoogle Driveへのダイレクトスキャンに対応。これにより、使用者は、業務内容によってクラウドの保管先、ローカルネットワーク内の保管先を組み合わせて一元的に利用できる。
また、クラウド上に保持したプロファイル(設定情報)を反映することで設定を行うため、同一設定を行いたい機器を選択して、同じプロファイルを反映すれば、自席にいながら複数機器の設定を完了できる。機器の買い替えや増設をした場合でも、クラウドの管理ツールからプロファイルを反映するだけなので、使い慣れた環境の移行が容易となる。そのため、部署間での機器の移動があった場合、利用するプロジェクトも変更の必要が生じるが、機器一覧からプロファイルを割り当て直すだけで、最初から設定をやり直す必要はない。
さらに、クラウド上の管理ツールのため、インターネット接続ができる環境があれば、ブラウザ一つで管理が可能。
価格は、出力機器1台あたり月額1,800円(税別)。サービスの利用には、MFPに「VM カード(2万円)」の装着が必要。また、リコーのクラウドサーバに接続するためのアプリケーション(無償)をMFPに導入する必要がある。