シャープは2月7日、単一のLEDデバイスで14000lmの光束(明るさ)を実現した100Wクラスの照明用LEDデバイス「GW7GAL50SGC(愛称:銭形(ZENIGATA))」を開発したことを発表した。
LED照明は、省エネ意識の向上などから、一般家庭などでも急速に普及が進んでいるが、高出力が求められる高天井照明や街路灯の多くは未だにメタルハライドランプや水銀灯が光源として採用されている。こうした分野でも、今後はLEDデバイスへ切り替えが進むと見られており、同デバイスはそうした分野への適用を見込んで開発された高光量LEDデバイスとなっている。
熱伝導率の高い材料を基板に採用することで放熱性を高め、従来の50Wクラスの照明用LEDデバイスに比べて熱抵抗を約1/3に抑えることに成功したほか、投入電力を有効活用することで、光束14000lmを実現したという。
また、従来比約1.3倍の143lm/Wの発光効率を実現し省エネ性能を高めるとともに、40000時間の長寿命によりメンテナンスの負担を軽減。さらに、配線時のはんだ付けが不要となるコネクタ接続方式を採用したことで、照明機器の製造プロセスの短縮化・省力化も可能としている。
なお同製品のサンプル出荷は2013年3月5日から、量産出荷は同5月27日からをそれぞれ予定しており、サンプル価格は9000円。量産規模は月産5000個を予定しているという。