KDDIは、健康診断結果データを活用した健康促進サービスの事業化検討に向けた実証実験を、2月12日から5月31日まで、順次行うと発表した。
同社は2008年より、トータルヘルスケアサービス「Karada Manager」において、食事・体重の記録や健診結果アドバイザーなどの機能を提供している。今回の実証実験では、「Karada Manager」のシステムやノウハウを基盤にし、同社社員の健診データをもとに、実証に参加する社員ひとりひとりにあわせた疾患リスクの提示や改善プログラムの提案を行う。
そして第一弾として、東京都内のKDDI事業所に勤務する男性社員を対象に、auスマートフォンを利用した慢性疾患予防サービスの実証を行う。
対象の社員は、BMIの値が23以上、実施時に服薬をしていないこと、Android 2.1以上またはiOS4.1以上のauスマートフォンを利用していることを条件に、公募で応募した340人。
実験では、過去に受診した健診データをもとに提示される疾患リスクについて、食生活の改善や運動の習慣づけなど約60種の改善タスクの中から自分にあったプログラムを約3カ月間実践。プログラムの進捗状況は毎週の「Weekly Report」で確認ができ、進捗に応じた最適なアドバイスが受けられる。また、血圧や体重など複数のバイタルデータの推移と合わせて管理することが可能だという。
実験では、健診データ活用における課題の洗い出しや、Eコマースサービスへの送客について検証。2013年夏以降は、サービスの機能を拡張し、対象を社外に拡大したトライアルを予定している。