Texas Instruments(TI)は、ARM Cortex-A9およびA15などのARMプロセッサを搭載した電池駆動アプリケーション向け1チップ・フロントエンドPMU(電力管理ユニット)「TPS65090」を発表した。
同製品は、出力電流4Aのスイッチング方式PowerPath充電回路、3個の出力電流5AのDC/DC降圧型コンバータ、7個のロード・スイッチ、2個の常時オンLDO、10チャネルのA/Dコンバータなど15種類の機能を内蔵しており、2~3セル直列接続のリチウム充電池向けに8V~12Vの出力電圧範囲で最大効率95%を実現しており、電池の動作時間を従来ソリューション比で最大20%延長することが可能なほか、部品コストの削減、およびソリューションサイズの最大60%低減が可能になるという。
また、出力電流4Aの複数セル用スイッチング充電回路により、充電時間を従来比で半減することが可能なほか、複数の電源スイッチにより、主要なサブシステムを独立して制御することが可能だという。
なお、同製品は2列ピン配列QFNパッケージですでに提供を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は4.95ドルだという。