東芝ソリューションは2月5日、東芝グループ企業に提供しているプライベートクラウド上の基幹システムおよび大容量データのデータセンター間移行をリモート・レプリケーション・ソフトウェア「EMC RecoverPoint」を利用することで短期間に完了。この実績をもとに、大容量データ移行を短期間で可能とする「データ移行サービス」を発売すると発表した。

同社では、3.11の東日本大震災をきっかけにBCP対策の見直し急務となり、一部のデータセンターは自家発電を保有していないなど、対策が万全ではなかったため、データセンターそのものをより安全な施設に移すこととなり、、新・旧データセンター間での大容量データの移行を実施した。

クラウド移設については、移行設計によるオンラインデータ移行を事前に実施することで、移行当日のダウンタイムを極小化したほか、「EMC RecoverPoint」の重複排除機能活用によるデータ移行時間短縮などを行い、大容量・大規模クラウドの移設をダウンタイム約15 時間(サーバ移設時間のみ)で実現した。

作業実施・移行対象システムは、旧東京地区DC~新東京地区DC間移設がサーバ数18サーバ、システム数85システム、データ量25TB、大阪地区DC内移行がサーバ数15サーバ、システム数80システム、データ量11TBとなっている。

データ移行イメージ

同社では今回の実績をもとに、IaaS/PaaS/SaaS などのクラウドインテグレーションサービスの一環として、「データ移行サービス」を発売。データセンター間の移設やディザスター・リカバリ環境の構築など、データ移行やデータの複製サービス分野におけるクラウドサービスを提供していくとしている。