日本SGIは2月5日、データベースの統合、検索、アプリケーションサービスのための機能を併せ持つビッグデータ専用アプライアンス「SGI DataRaptor」を、同日より販売開始すると発表した。2013年2月の出荷開始を予定している。

「SGI DataRaptor」

「SGI DataRaptor」は、ハードウェアとソフトウェアをあらかじめ最適化して統合したアプライアンスで、SGIのサーバシステムに、米MarkLogicのNoSQLデータベース「MarkLogic Server」およびシステム管理ソフトウェア「SGI Management Center」を組み込んでいる。「MarkLogic Server」は、XMLデータをそのまま格納し、リアルタイム検索が可能で、非構造化データの分析・活用に有効なデータベース。

同社によると、「SGI DataRaptor」を活用することで、既存のリレーショナルデータベースからの移行でさらに高速なデータベースシステムを構築することも、既存のデータベースを統合するセントラルデータベースとして構築することも可能だという。

「SGI DataRaptor」には、高速なI/O性能のディスクを搭載した性能重視モデルと、より大容量なディスクを搭載した容量重視モデルがあり、各モデルにおいて、搭載されるサーバのノード数とストレージ容量の異なる1/4ラック、1/2ラック、フルラックの3構成があり、合計6種類の構成で発売される。

性能重視モデルのノード数とストレージ容量は、1/4ラック構成が5ノード/92TB、1/2ラック構成が10ノード/184TB、フルラック構成が21ノード/386TBで、容量重視モデルはそれぞれ、5ノード/152TB、10ノード/304TB、21ノード/638TB。

参考価格は、「SGI DataRaptor 性能重視モデル 1/4ラック構成」が1億44万9,000円(税別)で、構成はIntel Xeon E5-2600プロセッサー 2ソケット搭載ノードx5台(ノ-ドあたり128GBメモリ)、 計92TBディスクドライブ、10GbEネットワーク、Linux OS、SGI Management Center およびMarkLogicライセンス込み)。

「SGI DataRaptor 容量重視モデル 1/4ラック構成」が1億792万7,000円(税別)で、構成は、Intel Xeon E5-2600プロセッサー 2ソケット搭載ノードx5台(ノ-ドあたり128GBメモリ)、 計152TBディスクドライブ、10GbEネットワーク、Linux OS、SGI Management Center およびMarkLogicライセンス込)。

主にライフサイエンス、メディア、製造業、政府研究機関などの分野を中心に市場開拓を行っていくという。