米Oracleは2月4日(現地時間)、通信技術ベンダーの米Acme Packetを買収することで合意したと発表した。買収金額は約17億ドル、同社の通信プロバイダ向けソリューションを拡充する狙い。

Acme Packetはセッションボーダーコントロール(SBC)を中心に、通信サービス事業者や企業向けの通信ソリューションを開発・提供するベンダー。SBCはIPベースの音声通信における境界の制御により、セキュリティや信頼性を強化できる技術。同社技術を利用することで、信頼性の高い次世代の音声、データ、ユニファイドコミュニケーションサービス、アプリケーションをIP上で配信でき、1900以上の企業を顧客に持つ。

Oracleは今回の買収取引で、Acme Packetの株式1株当たり29.25ドルを支払う。総額は約17億ドル。Acme Packet買収により、Oracleは「Oracle Communications」として提供する通信業界向け製品やソリューションを強化する。中でも、端末を問わずに信頼性や安全性の高い通信が利用できるようにすることで、オールIPベースへのマイグレーションを加速できるとしている。

取引はAcme Packetの株主や規制当局の承認を得た後、2013年前半に完了を見込む。