富士フイルムは、インクジェット方式のデジタルミニラボの新ラインアップとして、新開発の6色インクシステムを採用したインクジェット方式「フロンティアドライミニラボ DL650 PRO」を2月8日に発売する。価格は600万円(プリンター本体のみ)。
今回発売される「フロンティアドライミニラボ DL650 PRO」では、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの基本4色に、スカイブルーとピンクのインクを新たに加えた新開発の6色インクシステムを採用。これにより中間色の色再現性が大きく向上しており、特にポートレート写真における"肌のトーン"などが滑らかに再現可能となっている。
また、本製品は解像度の異なる2種類の画質メニューを備えており、用途に応じた使い分けに対応する。「高画質(1,440dpi)」では、従来機(DL600)に比べて青い空やグレーバックなど中間色の色再現性が大きく向上。一方「標準画質(720dpi)」では、DL600の描写力はそのままに、印刷スピードが約1.5倍の約1,120枚/時(Lサイズ)となった。このほか、"目で見たままの色"を再現する「自然な色再現」モードと、より彩度を高め、色調を強調したい場合に最適な「鮮やかな色再現」の2つのカラーモードも搭載する。
なお本製品の発売に伴い、同社はDL650専用ペーパーを新たに発売するとしている。発売予定は4月。従来の同社製ドライミニラボペーパーに比べて厚みを持たせたもので、重厚感のあるポートレートやウェディング写真といった、スタジオやプロラボでのプリントニーズに対応するという。