Texas Instruments(TI)は光度計測向け完全集積型アナログ・フロント・エンド(AFE)として「AFE44xx」ファミリを発表した。
TIはHealthTech ビジョンとして、革新的エレクトロニクス製品設計に対するサポートにより、世界的な新しいヘルスケア技術の構築に貢献することを目指しており、
同ファミリは、代表的な光度計測ソリューションに必要とされるすべ てのフロント・エンド部品と関連のタイミング制御回路を集積しており、臨床用および家庭用パルス・オキシメータ(心拍/血中酸素飽和度計)、光度計測法による血糖値計、PPG(光電式容積脈波)法による脈拍モニタなどに最適だと同社では説明している。
また、フル・プログラマブルのトランスミッタとレシーバ回路を1個のデバイスとして集積しており、ディスクリート製品と比較し、製品設計期間の短縮と基板面積の低減を実現するとともに、アナログに関する専門知識をあまり必要性とせずに回路設計を可能にする。電源電流は1mA未満と、ディスクリート製品と比較して小さく、電池動作時間の延長が可能になるという。
なお、同ファミリ は、臨床機器用の「AFE4490」と家庭用ヘルスケア機器向けの「AFE4400」の2製品で構成されており、いずれもすでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価で、AFE4490で7.95ドル(参考価格)、AFE4400が2.95ドル(同)となっている。