セイコーエプソンは1月29日、中・小型液晶パネル搭載製品の開発を支援する、ディスプレイコントローラーICを搭載した評価ボードと、液晶パネル駆動用サンプルソフトウェアをセットにした「ディスプレイコントローラICリファレンスデザイン」の第2弾の提供を開始したことを発表した。
組込機器ベンダなどが、FA・計測、医療、業務用機器など、さまざまな特定用途の中・小型液晶パネルを搭載した製品を開発するためには、ディスプレイコントローラIC、マイクロコントローラ(マイコン)、液晶パネルを接続し、評価を実施し、最適化を図っていくが、それを実現するためには、それぞれのマニュアルを読み、デバイス間専用のソフトウェアを開発する必要がある。
リファレンスデザインを活用することで、こうした工数やコストを削減することが可能になるが、今回のリファレンスデザインでは、STMicroelectronicsのCortex-M4Fをベースとした32ビットマイコン「STM32」を搭載した評価ボード「STM32F4-Discovery」に新たに対応した。これにより、カスタマはエプソンのリファレンスデザイン付属の評価ボード、STの評価ボード、各メーカーの中・小型カラーTFT液晶パネルを接続し、エプソンが無償提供する駆動用サンプルソフトウェアを用いることで、液晶パネルを容易に作動させることができるようになる。
なお、同リファレンスデザインの駆動用サンプルソフトウェアには、IARシステムズが提供する開発ツール「IAR Embedded Workbench for ARM」上ですぐに確認可能なプロジェクトファイルが同梱されている。
また、リファレンスデザインの評価ボードについては、秋月電子通商などのオンラインショップを通じて販売が行われているほか、駆動用サンプルソフトウェアは、エプソンWebサイトより無償でダウンロードできるという。