フォーカスを持って仕事をする、自慢しない、うまく行かなかったときの予備計画は立てない…このようなクセ(習慣)が、ビジネス界で成功している人に共通しているという。成功しているビジネスパーソンを分析した記事「成功している人がやっている8つのこと(原題 : 8 Things Remarkably Successful People Do)」がInc.に掲載されている。中には当たり前と思うものもあるが、実際にやってみるとなると難しいものばかりだ。
1. 予備の計画は持つな
予備の計画があれば、うまくいかなかったらどうしようという不安を軽減できる。だが、成功している人々はセーフティネットを持つことなく、ただ1つの目標に大きなコミットをしているという。追い込むことで、想像もできないようなパワーが出てくる。
そして、ひょっとしてうまく行かなかったとしても(「"最悪の事態"とは、思っているほど最悪でもないものだ」)再起する方法を見いだせる、と自分を信用することが大切。実際に、失敗から学ぶ姿勢と目標実現に向けた努力を続けていれば、起き上がることができるのだ。
2. 努力を怠るな
言うは易し、行うは難し。誰でも「自分は努力している」と思っていることだろうが、記事によると成功している人は「並々ならぬ努力とフォーカス」なのだという。就業時間中に惰性で過ごしている時間がないだろうか? 「まれにみるスキルを獲得している人は誰しも、影でスキル開発のために多くの時間を投じて大きな努力をしている」わけだ。
成功している人は普通の人よりも働いている時間が長い。だからといって、残業時間が多ければよいというのではない。中味が大切だ。
3. 群れに加わるな
群れに加わっていると、平凡・平均で終わってしまう。偉業を成し遂げる人は、他の人と同じことはやらない。普通の人がしないことなら、競争も少ない。成功する可能性も高い。
4、目標は最初から究極を
段階的なステップなどと考えるのではなく、最初から究極の目標を設定する。最終的にこうなりたいというところを目標にし、そこからブレイクダウンして計画を立てる。その方がよい意思決定ができ、目標に向かってしっかり努力できるのだという。「目標という点では、小さくスタートすべきではない」と記事は伝える。
5. 目標到達に甘んじない
目標に到達しても、そこがゴールではない。成功している人にとっては、大きな目標到達は次の目標に向けたスタート地点となる。
例えば、売上げ10億円を目指し、その目標に到達したとする。今度はその過程で得たコネや影響力を使って、自分の信条にあうものを支援する慈善団体を作る。米国ではよくあるサクセスパターンだ。ビジネスと慈善事業で得た成功が土台(プラットフォーム)となり、講演や執筆を行う。
ある分野で大きな成功を収めることは、他の分野でも成功できるスキルとネットワークを得ることができるという。成功している人は1カ所にとどまらないのだ。
6. 営業スキルは必須
成功している人に成功に貢献したと思うスキルを聞いたところ、「営業能力」と答える人が多い。営業ができるということは、論理やメリットを説明できるということであり、自分と一緒に働くよう他人を説得できるということだ。
また、阻もうとする要因を克服することでもある。話し合う、拒否する相手に対応する、信用と自尊心を維持するなどのことが要求される。「営業は、ビジネスの成功、そして個人の成功の土台だ」という。
7. うぬぼれない
失敗を認めたり、誤ることができる。自分の成功は、誰かのおかげだと認めることができる。必要なら助けを求めることもできる。そして、失敗も認める。