富士通と富士通マーケティング(以下、FJM)は、郵船ロジスティクスに対し、会社統合効果の見える化や最大化と、経理業務のさらなる効率化を図るため「GLOIVA SUMMIT GM」を提供、2012年11月より運用を開始していると発表した。
郵船ロジスティクスでは、業務に合わせたシステムの一部最適化など、たび重なるシステム改修でシステムがブラックボックス化し、マスターに変更を加えると連携部分、帳票などさまざまな部分で変更作業が必要となり、対応に1カ月近くかかることもあったという。
また、現場からの操作性改善の要望も多く、処理スピードの劣化も深刻化しており、よりフレキシブルで小回りの利く、ユーザーフレンドリーかつ高性能なシステムが求められていた。
そこで、システム全体の最適化によりサービスを支える経営基盤の強化をめざし、2006年より決算を「早く、正しく、簡単に」をスローガンに、会計関連システムの再検討プロジェクトを開始、以降「GLOVIA/SUMMIT」を活用し、基幹システムとも連動した基盤を構築してきた。
今回、富士通および富士通マーケティングでは、郵船ロジスティクスの将来的な事業拡大によるデータ量の増加に備えたシステム強化と、社内システムの運用効率化、セキュリティ強化のためのシンクライアント化に伴い、「GLOVIA/SUMMIT」の新バージョン「GLOVIA SUMMIT GM」を提供した。
新システム導入により、処理スピードの向上や明細によるチェック業務などにより経理業務が効率化され、月次決算を10日から6日に短縮し、決算早期化を実現。基幹システムから最少単位の明細を集約せずそのまま会計システムに連携することで、これまで紙ベースでさかのぼって取得していた情報を、システム上で明細からすぐ取得し、必要な情報を付加するなど、分析力が強化した。
また、システムの透明化、明細の最小単位管理により変化への柔軟性が向上、損益管理の分析軸や組織の変化へのスピーディな対応が可能となった。システム変更にかかる期間が従来の1カ月から半日へと大幅に短縮、変更後の損益分析軸や組織単位での数値をすぐに確認することができるようになったという。