ハイパーインターネッツは1月22日、同社のクラウドファンディング「CAMPFIRE」に関する昨年のトピックを総括した記事「CAMPFIREまとめ 2012」を公開した。

クラウドファンディングは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、不特定多数の人から資金を集める行為やサービスを指す。ソーシャルファンディングとも呼ばれ、製品開発やイベントの開催、チャリティなどの用途で利用されることが多い。

リアルでの寄付や募金は個人や少人数でのプロジェクトの実現は難しかったが、インターネットの広がりでこのクラウドファンディングでの製品やサービスの実現事例が増えてきている。

CAMPFIREは、おもにクリエイターを対象に、作品の予約販売を通して制作に必要な資金をファンから募ることができるクラウドファンディング。実現したいアイデアをプロジェクトとしてCAMPFIREにて掲載し、期間内に目標金額以上の支援が集まると、そのプロジェクトは「サクセス」となる。

プロジェクトがサクセスした場合のみ、支援ユーザーのクレジットカードから支援額が引き落とされ、支援総額の80%がプロジェクトオーナーに支払われる。残り20%はCAMPFIREの手数料となる。

発表によると、2012年のCAMPFIREの掲載プロジェクト数は284で、うち136のプロジェクトがサクセスし、総支援流通額は9189万9454円となった。

CAMPFIREでは、プロジェクトに共感して支援を行うユーザーを「パトロン」と呼んでおり、2012年に支援を行ったパトロンの総数は約1万人で、1人あたりの平均支援額は約7300円だったという。

2012年にサクセスしたプロジェクトのうち、最も多くの支援金を集めたのは「【IMPOSSIBLE INSTANT LAB】iPhoneの写真をポラロイドに」で、パトロンの総数は268人、総支援額は531万3600円に達した。

【IMPOSSIBLE INSTANT LAB】iPhoneの写真をポラロイドに」

また、最も多くのパトロンを集めたプロジェクトは「GoogleLunarX-Prizeに日本唯一の参戦! 月面探査ローバーを開発」。日本発・民間発の月面探査ローバーを開発するという夢のあるプロジェクトに279人のパトロンが集まり、230万3520円の支援が行われた。

「GoogleLunarX-Prizeに日本唯一の参戦! 月面探査ローバーを開発」