日本HPは1月23日、シングルサインオン(SSO)ソフトウェア「HP IceWall SSO」について、モバイル対応機能を拡充する「HP IceWall SSO モバイルソリューション」を発売開始すると発表した。
同ソリューションでは、「HP IceWall SSO」向けのスマートフォン用アプリケーション「HP IceWall SSO QuickLogin」と「HP IceWall SSO Authenticator」、および「HP IceWall SSO スマートデバイスオプション」を新たに提供する。
「HP IceWall SSO QuickLogin」は、あらかじめユーザーID/パスワードを登録しておくことで、以降はスマートフォンからPIN(Personal Identification Number)のみで対象のWebサイト(Webアプリケーション)にログインできるアプリケーション。
「HP IceWall SSO Authenticator」は、エスシーシーの提供する「One Time 認証連携ツール for HP IceWall」との組み合わせにより、ユーザーID/パスワードに加え、ワンタイムパスワード(OTP)による多要素認証が可能となる。これにより、OTPの利用のために別途専用のハードウェアトークン等の準備が不要で、スマートフォンのみでOTPを生成することができる。
なお、「One Time 認証連携ツール for HP IceWall」は、OTPの標準規格の1つであるOATHに準拠しているため、クライアント側はOATHに準拠したハードウェアトークンやGoogle Authenticatorによる構築もできる。
「HP IceWall SSO スマートデバイスオプション」は、スマートフォンをはじめとする各種スマートデバイスやアプリケーションの「固有情報」による認証を行うオプション製品で、これにより、Webブラウザを使用できないデバイスからのSSOが可能になる。
価格は、「HP IceWall SSO QuickLogin」と「HP IceWall SSO Authenticator」が無料(Android版はGoogle Play store、iOS版はApp storeより無償でダウンロードが可能で、iOS版は2013年春に提供予定)で、「HP IceWall SSO スマートデバイスオプション」は315万円、「One Time 認証連携ツール for HP IceWall」は504万円となっている。