セイコーエプソンは1月22日、デジタル一眼カメラなどで用いられる電子ビューファインダー向けに、0.48型でXGA解像度(1024×RGB×768)、約236万画素を実現した高温ポリシリコン(HTPS)TFTカラー液晶パネル「L3F04X-80300C」の量産を開始したことを発表した。
同製品は、同社「ULTIMICRONシリーズ」の第3弾に位置づけられるパネルで、ミドルからハイエンド向けデジタル一眼カメラの電子ビューファインダーを主な用途として見込んでいるという。
対角0.48型ながら、外形寸法は従来製品(SVGA解像度)と同じであるため、カメラの小型化/薄型化が可能となるほか、XGA対応ながら、SVGA解像度製品と同一ICでの駆動が可能であるため、従来SVGA製品を利用しているカスタマは、開発・設計の工数を低減しながら、より高精細・高解像度の電子ビューファインダーに容易に移管することが可能だという。
また、カラーフィルター方式(RGBストライプ)を採用しているため、フィールドシーケンシャル方式では動きの速い被写体撮影や流し撮りの際に起きることがあるカラーブレークアップ(色の残像発生)現象が原理的に発生しないという特長も有しているほか、520cd/m2の輝度により、まぶしい日差しの下や夕闇の中でも、十分な視認性を確保することが可能となっている。
画素ピッチは9.6(3.2×RGB)μm×9.6μm、色域はsRGBカバー率92%を達成。液晶方式はTN型有機配向方式を採用しており、表示色は約1677万色となっている。