Broadcomは、UltraHD(4K2K)テレビに対応した家庭用ゲートウェイチップ「BCM7445」を発表した。
同製品は、28nmプロセス技術をベースとし、2万1000DMIPのクアッドコアCPU「Brahma15」を搭載。4つの1080p30リアルタイムトランスコーダ、次世代動画像符号化標準規格「HEVC(High Efficiency Video Coding)」をサポートし、最大4096×2160 p60の解像度を提供する。
また、セキュリティ管理を行うWebドメインのセキュリティ機能が搭載され、インターネットサービスとプレミアム放送コンテンツとを分離する。これにより、事業者はコアネットワークの基幹機能を悪質な脅威から保護し、有料のテレビ番組を安全に配信することができる。さらに、加入者に対してインターネット向けアプリケーションを公開し、Webをベースとしたテレビ視聴体験を提供することが可能となる。
UltraHDテレビ画面の解像度は、従来の1080p60インチテレビの4倍で、「HEVC」を採用することにより、コーデックの圧縮効率を高め、UltraHDテレビへの映像配信を実現している。「HEVC」によりインターネットビデオの高速ダウンロードが可能になり、映画などのコンテンツを従来の半分の時間でダウンロードでき、さらに高画質ビデオのダウンロードに必要なビットレートがこれまでの50%に低減されるという。
なお、「BCM7445」は現在サンプルを提供中で、量産開始は2014年半ばの予定。