東京都港区の「ギャラリー間」にて、「ここに、建築は、可能か 第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館帰国展」が開催される。会期は1月18日~3月23日、開場時間は11:00~18:00(金曜のみ 11:00~19:00)。休館日は日曜、月曜日、祝日(3月11日は開館)。入場無料。
同展では、岩手県陸前高田市で展開された東日本大震災復興支援プロジェクト「みんなの家」を取り上げる。陸前高田市に建てられた「みんなの家」は、建築家・伊東豊雄の呼びかけに応じた3名の建築家(乾久美子、藤本壮介、平田晃久)が共同で作り上げたもの。展示内容は、これにまつわる多数の模型や図面、記録映像のほか、同市出身の写真家・畠山直哉が撮影した震災前、震災直後、現在の陸前高田、そして完成した「みんなの家」の写真となっている。
「みんなの家」は、仮設住宅で暮らす人々により人間的で居心地の良い空間を提供したいという思いから、「帰心の会」(伊東豊雄、山本理顕、内藤廣、隈研吾、妹島和世)が提案するプロジェクト。同展で紹介されるのは岩手県・陸前高田市の事例だが、それ以前にも宮城県仙台市宮城野区、岩手県釜石市平田、同釜石商店街、宮城県東松島市にも仮設住宅が建設されており、この活動は2012年度グッドデザイン金賞に選ばれた。
なお、同展は2012年8月~11月に開催された「第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館で展示された内容を再構成したものとなっており、この建築展にて日本館は「金獅子賞」を受賞している。