矢野経済研究所は2012年11月~12月に実施した国内ソーシャルゲーム市場調査をもとに将来予測を発表した。同調査ではSNS事業者やソーシャルアプリプロバイダー、ゲームパブリッシャー・デベロッパー、オンラインゲーム事業者などに対し、面談や電話 / メールによるヒアリングが行われている。
発表によると、国内ソーシャルゲーム市場は成長を続けており、2012年度は前年度比137%の3870億円、2013年度は同110%の4256億円と、成長率は鈍化するものの今後も拡大が予想されている。
コンプリートガチャの問題や、不正複製されたアイテムのリアルマネートレード、未成年者への高額請求などが社会問題化しているなか、ソーシャルゲーム業界では業界団体の発足をはじめ、健全な業界発展に向けた自主的な取組みを活発化させている。
今後の展開については、国内ソーシャルゲームユーザーの主要端末はスマートフォンに移行するほか、海外展開が本格化し、スマートフォン向けゲームタイトルにおけるマネタイズの成否が今後の市場発展の大きな焦点になるとしている。
同調査のレポートは「急成長するソーシャルゲームの市場動向と将来性分析2012-2013」としてA4判288ページにまとめられ、12万6000円で販売されている。