自動車大手の米Fordは1月7日(米国時間)、自社の車載インフォテインメント(IVI)と連携できるアプリ開発を奨励するプログラム「Ford Developer Program」を発表した。iOSとAndroidアプリを連携するためのSDKを提供し、既存のアプリエコシステムを活用する。

Fordは一部車種にMicrosoftと共同開発したSYNC AppLinkという連携技術を搭載しており、スマートフォンとIVIを連携させ音声コマンドで操作できる。Ford Developer Programのもとで、開発者が自分のアプリをAppLink統合可能にするSDKのほか、技術サポートを提供する。

これまで、一部開発者向けにSDKのベータテストを展開し、Pandoraなど30種以上の公開アプリがAppLinkに対応しているという。ニュース・情報、音楽・エンターテインメント、ナビゲーション・位置情報の3カテゴリがあり、今回Wall Street Journal、USA Today、Amazon Cloud Player、Rhapsodyなどのアプリが発表されている。

同プログラムは米国でスタートし、年内に欧州とアジアにも拡大する。Fordは「自動車業界初のオープンなモバイルアプリ開発プログラム」と述べている。

Fordは1月11日まで米ラスベガスで開催中の「International CES 2013」でこの発表を行った。自動車業界はCESで活発な業界の1つで、ライバルGeneral Motors(GM)もアプリプログラムを発表している。

SYNC AppLinkにより、AppLink互換のスマホアプリと連携できる