JPCERT コーディネーションセンターは、「Adobe Flash Player」を最新版にアップデートするよう注意喚起している。
対象となっている製品とバージョンは、「Adobe Flash Player 11.5.502.135 及びそれ以前 (Internet Explorer 9 以前、Mozilla Firefox など)」、「Adobe Flash Player 11.3.377.15 及びそれ以前 (Internet Explorer 10)」、「Adobe Flash Player 11.5.31.5 及びそれ以前 (Google Chrome)」。「Adobe Flash Player」にはバッファオーバーフローの脆弱性があり、遠隔の第三者はそれを利用して、細工したコンテンツをユーザに開かせることで同ソフトを不正終了させたり、任意のコードを実行させたりする可能性があるとのこと。
上述の危険を回避するため、Adobe Flash Playerを最新のバージョンにアップデートすることが推奨されている。詳細についてはFlash Player ダウンロードセンターを参照してほしい。また、自身のPCにインストールされているFlash Playerのバージョンは、アドビ システムズのWebページにアクセスすると表示される。
なお、「Internet Explorer 10」および「Google Chrome」には、標準でFlash Playerが同梱されている。Google Chromeは、アップデート時にFlashPlayerが自動更新される。「Internet Explorer 10」についても、Windows Updateなどで最新のFlash Playerが更新プログラムとして提供される。注意したいのは、メインブラウザとしてInternet Explorerを使っていない場合でも、「Microsoft Office」などのソフトウェアはInternet Explorer用にインストールされているFlash Playerを使用する点。そのため同社は、常用しているブラウザが異なる場合でも、Internet Explorer用の更新も併せて確認するよう促している。