MIPS Technologiesと中国の携帯マルチメディア機器向けCPUプロバイダであるIngenic Semiconductorは、Ingenicの次世代高集積MIPSベースSoCとして「JZ4780」を発表した。
同製品は、低価格のデュアルコアSoCで、動作周波数1.3GHzを有し、フルロードで1GHz当たりの消費電力を約140mWに抑えることができる超低消費電力パイプラインアーキテクチャを搭載するIngenicのMIPSベースXBurstプロセッサを採用している。また、40nmプロセスの場合、約30mm2のダイ面積を実現しつつ、第2世代のXBurstプロセッシングエンジンを利用するビデオプロセッシングユニット(VPU)を備え、1080pのHDビデオ性能を実現している。さらにHDMI、LVDS、オーディオコーデック、GPSベースバンド、各種アナログ/アプリケーションブロックと豊富なインターコネクトインタフェース、Imagination TechnologiesのPowerVR SGXシリーズ5グラフィックIPなども実装している。
なお、MIPSとIngenicは、2013年1月8日~12日に米国ラスベガスで開催されているInternational CES(CES 2013)にて、Ingenicが開発した新しい10型タブレットリファレンスデザインとして「JZ4780」を公開する予定。また、IngenicはこのタブレットにAltair SemiconductorのMIPSベースのFourGeeチップセットを使用した組み込みLTE機能搭載バージョンも公開予定としている。