NVIDIAは1月6日(米国時間)、同社のモバイルプロセッサの次世代製品「Tegra 4」を発表した。
Tegra 4(開発コードネーム:Wayne)は、72個のカスタムコアを有するGeForce GPUと、ARMのCortex-A15を4コア(実際は低電力駆動時用コアがあるため4+1コア。Tegra 3の時と同様の構成)搭載しており、同社では前世代のTegra 3比でGPU能力は6倍、Webのブラウジングスピードは同2.6倍に引き上げられたとしている。
また、電力効率の向上のために、第2世代のバッテリセーブ型コアの搭載やPRISM 2D Displayテクノロジを搭載。これにより、画質を維持しつつ、バックライトの消費電力を削減できるようになり、一般的なユースケースにおいて、Tegra 3比で最大45%低減することが可能になるほか、携帯電話に搭載した場合、HDビデオを最大14時間再生することが可能になるとしている。
さらに、新たにGPUとCPU、カメラのイメージ・シグナル・プロセッサの処理能力を融合し、ハイダイナミックレンジ(HDR)の写真やビデオを自動的に生成する機能「COMPUTIONAL PHOTOGRAPHY ARCHITECTURE」も搭載。これにより、容易に映像の暗い部分で色がつぶれたり、明るい部分で色がとんだりすることなく、人間が目で見たとおりの映像をキャプチャすることができるようになるという。
加えて、併せてオプションとして同社の第5世代モデムチップ「ICera i500」と組み合わせることで、4G LTEによる音声通信とデータ通信も可能になるという。i500は第4世代品比で4倍の処理性能を有しており、従来型モデルチップと比べて40%の小型化が可能だとしている。