新日鉄住金ソリューションズは、同社が代表団体を務める、北九州予防医療サービス産業創出コンソーシアムが、12月より福岡県北九州市にて、ゲーミフィケーションを取り入れたスマートフォンアプリによる糖尿病治療継続支援サービスの実証実験を行うと発表した。
この実験は、経済産業省の委託事業「平成24年度医療・介護等関連分野における規制改革・産業創出調査研究事業(医療・介護周辺サービス産業創出調査事業)」のひとつとして採択された「糖尿病三次予防サービス事業」として行うもの。
現在、国内の糖尿病患者数は約270万人、予備軍を含めると約2210万人と推計されるが、糖尿病患者の半数は治療中断やコントロール不良によって合併症を引き起こすリスクが高いという。そのため、治療中断率の改善が重要な課題となっている。
そこで、新日鉄住金ソリューションズは、糖尿病患者の日々の健康情報の記録・管理のモチベーションを維持するために、花の育成を題材にゲーミフィケーションの要素を組み込んだスマートフォンアプリ「Smile Flower」を開発。「Smile Flower」により、患者の健康情報、生活履歴情報を蓄積・活用し、地域の医療機関、健診機関、薬局、保険者、健康サービス事業者、自治体等が連携協力した糖尿病治療継続支援サービスの実現を目指す。
実証実験では、新日鐵住金健康保険組合をはじめとする北九州市在住の健保組合員のモニター協力を得て、「Smile Flower」サービスの治療継続に対する有効性について検証するという。