Facebookページ担当者にとって「投稿」は、ファンと交流するための一番大切な手段。投稿を見た人の気持ちを動かし、「いいね!」やコメントを誘起するには、投稿に込めた「想い」を伝えることが重要です。そのためには画像だけに頼るのではなく、文章にももっと「伝わる」工夫をしてみてはいかがでしょうか?【Facebookページで使えるWEB文章術】第二弾をお届けします!
こんにちは、SMM Labの藤田です。
前回【Facebookページで使えるWEB文章術】としてご紹介した『投稿がもっと読んでもらえる3つのコツ』では、文章を読みやすくするポイントをご紹介しましたが、今回は書き上げた文章をもっと「想いが伝わる」ように推敲するための、とっておきの方法をご紹介したいと思います。
それは…「声に出して読むこと」です!
Facebookページの投稿用に文章を書いたあと、見直さずに投稿する方はいらっしゃらないと思います。でもちょっと待って下さい! その投稿、音読してみましたか?
読み上げる声を聴くことで意識を「読み手」に変換する
「なんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、実際に「声に出して」読みなおしてみる方は意外と少ないのではないでしょうか? オフィスでは人目もありますから、口先だけでゴニョゴニョと読み返すことが多いのでは? でもそれでは音読の効果は半減してしまうんです。大切なのは、「読んでいる声を耳で聴く」こと。文字面を目で追うだけだと、意識は「書き手」のまま大意を読み取って先に進んでしまいますが、音読をすると読み進めるスピードを遅くすることが出来ます。目で見るだけでなく、声に出して、耳で聴くことで五感の刺激も増えます。理解までの手順を増やすことで意識を「読み手」に変化させることが出来るので、第三者的に文章を推敲することが出来るのです。
Facebookページの投稿文章を音読推敲する3つのメリット
1.「耳で聞いて分かる」平易さが想いを読み取る余裕を作る
まず音読がしづらい箇所は、「読みづらい」文章になっているはずです。誤字・脱字はもちろん、普段使わないような難しい漢字が使われていたり、ずっとフランクな口調なのに急に丁寧すぎる言葉使いになっているなど、違和感があると文章のリズムが悪いと感じるでしょう。 リズムの悪い文章は読み進めるのにストレスがかかり、内容に意識が集中しづらくなります。耳で聴いただけで分かるような易しい文章にすることで、そこに込められた想いを読み取る気持ちの余裕を作ることが出来るのです。
2.「息遣い」で自分のキャラクターを伝える
Facebookのニュースフィードで友人の投稿を読んだ時、その友人の声が聞こえてくるような感覚を覚えることはありませんか? そしてそんな時はきっと友人の顔が思い浮かんだりしますよね。「その人らしい」文章によって喚起されたイメージによって親近感や愛着などの感情が刺激され、「いいね!」やコメントの動機になっているはずです。では、「その人らしい」文章とはどんなものだと思いますか?言葉の選び方、文章の運び方、そして「息遣い」なのではないでしょうか?
3.「いき」を合わせることで気持ちを同調させる
「相手に息を合わせる」「息の合った仲間」などというように、呼吸を合わせることは相手に同調することです。また、「いき」は「意気」でもあり、「意気投合」というように気持ちを同調させることから共感が生まれます。ですから、投稿に込めた「想い」に共感してもらうためには、まず読み手に呼吸のリズムが伝わる=息遣いが感じられる文章であることが大切です。
文章に「息遣い」を感じさせるために工夫したいのが、「読点」の使い方です。読点は「文の構造を分かりやすくするために打つ」、「難読、誤読を避けるため使う」のが基本ですが、Facebookページの投稿のように気持ちを伝えるための文章においては、「正しい文章」や「上手い文章」を書くことよりも、「その人らしい」文章にするための「息継ぎのタイミングとリズムを生み出す」ことを意識してみてください。「読点が多い文章はハツラツとした印象だけれど、ちょっと気忙しなく興奮気味に聞こえる」とか、「読点が少ない文章はゆったりとリラックスした感じだけれど、スピード感やインパクトに欠ける」など、文章のリズムによって伝わる印象が大きく違ってくることが分かると思います。
音読で自分らしい文体をつくる
もうお分かりだと思いますが、自分の息遣いのタイミングを知るための一番簡単な方法が音読なのです。推敲するときには、息をつくポイントを意識しながら、声を出して読みあげてみてください。読点の場所によって伝わるニュアンスやリズムの変化を感じながら推敲を繰り返すことによって、「自分らしい」文体が出来上がってくるはずです。
「息遣い」の伝わる個性的な文体で書かれた文章からは、自然とその人の「キャラクター」が伝わります。Facebookページの投稿に人間味が足りないなぁと感じたら、文章から「キャラクター」が伝わっているかどうか、ぜひ音読を試してみてください。
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