オリックスは、2014年4月より現行の60歳定年を65歳に延長する「65歳定年制度」を導入することを決定したと発表した。また、現行の「定年再雇用制度」と併用することで、60歳以降の働き方を社員自身がライフスタイルに合わせて選択できる制度も導入する。

同社は、2006年4月に「定年再雇用制度」を導入し、再雇用を希望する社員において所定の基準を満たす場合は原則65歳まで雇用契約を更新した。

2013年4月に施行される改正高年齢者雇用安定法では、企業は2025年までに段階的に希望者全員の65歳までの雇用を確保することが義務付けられており、これを受けて同社では「65歳定年制度」の導入とともに、2013年4月から「定年再雇用制度」の対象者を希望者全員に拡大する。

これにより、本人が希望する場合は60歳で一度退職したうえで、フレキシブルな勤務形態を選択することが可能になる。

そのほか同社は、2011年より50歳を迎えた社員を対象に、社内外におけるセカンドキャリアの実現に向けた「キャリアデザイン研修」を開始。また今年度からは、50歳以上の社員を対象に、"求人制度"として自らのキャリアを開発し専門性をより高める機会を提供する「社内公募制度」や、"求職制度"として社員の能力や経験、希望する職務を登録する「キャリアエントリー制度」を導入し、社員と会社のそれぞれに適した職務・職場のマッチング制度を整えている。