帝国データバンクは12月20日、アニメ制作会社の経営実態に関する調査結果を発表した。同調査では114社の企業を対象に、前期比の収益や収入高などが集計・分析されている。
発表によると、2011年度に前期比増収となった企業は全体の42.5%。増収企業の割合は2010年度から2期連続で増加している。同社は、アニメ放映数が増えたことに加え、パチンコ機器やソーシャルゲーム向けの受注による収益が、増収企業増加につながっていると分析している。
また、所在地に関するデータをみると、調査対象のうち9割以上の企業が東京都に本社を置いており、特に杉並区、練馬区などの西部に企業が集中していることがわかる。同社によると、アニメ草創期を支えた多くの企業が東京西部に会社を構えていたことや、納品時の利便性が高くタイトなスケジュールに対応しやすいことが理由に挙げられている。
アニメ制作会社の所在地(発表資料より) |