テクトロニクス社は12月20日、最新のMHL(Mobile High-Definition Link) CTS(コンプライアンス・テスト仕様)2.0に準拠した、トランスミッタ(Tx)、レシーバ(Rx)、ドングルの物理(PHY)/プロトコル・レイヤの自動テスト・ソリューションを発表した。このPHY/プロトコル・テスト向けワンボックス・ソリューションを活用することで、Rxテストにおけるエラーを軽減できるようになると同社では説明している。
MHL規格はMHLコンソーシアムによって開発された、携帯電話やポータブル機器をHDTVやその他の家電製品に接続するためのHDビデオ/デジタル・オーディオのインタフェース。すでに同社では、2012年初めにMHL 1.2の統合テスト・ソリューションの提供を開始しており、その後、同規格のコントリビュータとして最新仕様のサポートを目指していた。MHL CTS 2.0は2012年10月16日に発行された新規格で、PackedPixelモードや3Dなどの機能が追加され、それに伴う新たなテストも追加された。
提供されるMHLプロトコル解析ソフトウェアは、物理レイヤのテストに使用する同社のリアルタイムオシロスコープ「MSO/DSA/DPO70000シリーズ」などの上で動作し、物理レイヤとリンク・レイヤのシームレスなトランジションを可能とする。また、ダイレクト・シンセシス・ベースのRx/ドングル・テストによりテスト効率が向上し、MHL CTS 2.0準拠に必要なすべての障害信号を含む、正確なMHL信号生成が可能になるという。