富士ゼロックスは、同社の竹松事業所(神奈川県南足柄市竹松)が12月18日、神奈川県開成町と災害時の非常用電源供給協定を締結し、同事業所で府川裕一町長と松村保雄所長による締結式を行ったと発表した。同事業所は、複写機/複合機、プリンタ等の画像形成材料の開発拠点で、キー部材を提供している。
今回の協定では、災害時において停電が発生した場合、富士ゼロックス竹松事業所内の自家発電装置から約50m離れた同町のマンホールポンプ施設へ電気を供給できることが規定されている。同事業所は開成町と南足柄市の両市にまたがる敷地があり、事業所の東側敷地の一部の排水を開成町の下水に排水しており、下水を本管に流すマンホールポンプ施設が事業所と隣接している。
また、2011年3月の東北地方太平洋沖地震の影響で計画停電が行われた際、開成町が同事業所内の自家発電装置からマンホールポンプ場まで電気ケーブルを敷設して電気を供給したことにより、排水ポンプの運転停止を回避できた経験があったことから、協定締結に至ったもの。
同事業所には非常時の生産機能維持のため中規模、小規模の自家発電設備が各数台常備されており、災害時には、町からの要請を受け、小規模発電機の内1台の発電量の一部を開成町下水用に振り向け、電気を供給する。