OKIは12月18日、PCベースの機動性と本格的な映像・音声品質を併せ持つビデオ会議システム「Visual Nexus(ビジュアルネクサス)」の機能強化を行い、低帯域でも画像でのビデオ会議を可能とする「Visual Nexus ver5.1」の販売を開始した。ソフトウェア製品出荷時期は12月18日、アプライアンス製品出荷時期は2013年1月18日からとなっている。

「Visual Nexus ver5.1」のPCクライアント

このシステムは、ビデオ会議の映像圧縮技術にH.264ハイプロファイルを採用し、ビデオ会議に必要なネットワーク帯域を最大50%削減することで、低帯域でも高品質画像の送受信を可能とした。これにより、ネットワーク帯域の不足によりビデオ会議が導入できなかった、導入拠点数が制限されてきた顧客でも導入可能となるほか、新たなネットワークの契約や増強を行わずに、既存のネットワーク上でビデオ会議の導入が可能となる。また、ネットワーク帯域の制限によりSD画質でビデオ会議を行っていた顧客が、より鮮明なHD画質での利用が可能となる。

「Visual Nexus ver5.1」によるビデオ会議拠点増加の例

その他、PC用ビデオ会議クライアントに、高音質な音声コーデックであるMPEG-4 AAC-LCを搭載、ビデオ会議の予約時に「Visual Nexus」ビデオ会議録画サーバの自動録画設定が可能で、「Visual Nexus」多地点会議サーバのWebポータルサイトを改良し、会議の予約状況が端末やアカウントごとに確認できる。

システムのH.264ハイプロファイル搭載にあたっては、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発し、NTTアドバンステクノロジで商品化した軽量低遅延H.264ソフトウェアコーデックを採用、そのSDKを利用することで、短期間での製品化を実現した。

販売価格は、HD対応アプライアンス製品価格(サーバ+クライアント構成)が、10拠点への導入で463万円(税別)から。