STMicroelectronicsは、ガス・センサ、医療機器、安全システム、産業制御機器などの電力効率を向上させ、高速な動作を実現することを可能とした高精度かつ低消費電力の次世代コンパレータ「TS881」を発表した。
同製品は、最低1.1Vからの駆動電圧と-40℃~+125℃の温度範囲に対応し、小型バッテリで長時間動作することが可能なほか、動作電流は競合製品の半分以下となる210nA(TYP 25℃)まで抑えることに成功している。また、プッシュプル出力回路により、容量性負荷や抵抗負荷の電力消費を最小限に抑えることが可能となっている。
伝播遅延時間は2μs(TYP)で、動作電圧範囲は1.1V~5V(全温度範囲で1.1Vの動作を保証)、ESD耐圧は8kV HBM(Human Body Model)となっている。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、SC70パッケージ(2.00×1.25mm)にて提供されている。単価は1000個購入時で約0.39ドル。同社では、同製品のデュアル/クアッド版の開発も進めており、こちらは2013年に提供される予定としている。