クリプトン・フューチャー・メディアが権利を有するキャラクター「初音ミク」がライセンス形態としてクリエイティブコモンズ(CC)を採用した。同社 代表取締役の伊藤 博之氏は「クリエイティブコモンズの10周年を記念し、初音ミクがCCコミュニティに参加したことを喜びをもって発表する」とコメントしている。

採用されたライセンスは「CC BY-NC(表示・非営利 3.0)」。「クレジット表示」「非営利」を条件に、利用者は、初音ミクのキャラクターを複製、頒布、展示、実演することができ、二次著作物の作成もできる。

これまでの初音ミクキャラクター利用は、同社が独自に定めた「ピアプロ・キャラクター・ライセンス」で規定されていた。同ガイドラインにおいても二次創作活動は基本的に許可されていたが、今回、CCライセンスを採用したことで、国内はもとよりグローバルにおいても、初音ミクの創造的なコミュニティがより広がることが期待される。

初音ミク

なお、今回のCCライセンスは初音ミクのほか、「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」の各キャラクタについても同様に採用されている。

鏡音リン

鏡音レン

初音ミクは、米トヨタやGoogle Chromeの広告CMに採用されるなど利用シーンが増えてきており、今回のCCライセンス採用のひとつにも「グローバルで高まるキャラクタ利用の需要への対応」が挙げられている。