米Googleは14日(現地時間)、公式ブログにおいて「Winter Cleaning (冬の大掃除)」と題した製品・サービスの整理・統合計画のアップデートを公開した。Exchange ActiveSyncサポートの縮小、Googleカレンダーのいくつかの機能の提供終了が含まれる。

2013年1月30日から、一般ユーザーは新たなデバイスに「Google Sync」を用いてGoogleアカウントのサービスを設定できなくなる。Google SyncはGoogleのメール/カレンダー/連絡先をExchange ActiveSyncプロトコルを通じて同期させる。例えば、iPhoneやiPadのユーザーがiOSの標準アプリにGmailやGoogleカレンダーを同期させるのに利用している。Googleは「IMAP、CalDAV、CardDAVで同様のアクセスが可能」と説明しており、これらのオープンプロトコルの利用にユーザーを導くのが狙い。既存のGoogle Syncを通じたGoogleサービスへの接続は今後も使用できるが、一般ユーザー向けGoogle Syncは徐々に終了へ向かうことになる。なお、ビジネス、政府機関、学校・教育機関向けのGoogle Appsでは引き続きGoogle Syncをサポートする。

同期サービスでは他にも、12月14日に「Google Calendar Sync」、2013年1月30日に「Google Sync for Nokia S60」とSyncML向けサービスを終了させる。

2013年1月4日にGoogleカレンダーの「Appointment slots」と、Calendar Labsの「Smart Rescheduler」「Add gadget by URL」を停止させる。Appointment slotsは、サインアップした第三者がGoogleカレンダーに直接予約を書き込める機能。学校、開業医や美容院といった中小規模のビジネスなどでの活用が期待されたが、利用者は増えなかった。

モバイルポイントカードサービス「Punchd」の提供を2013年6月7日までとする。PunchdはGoogleが2011年7月に買収したサービスで、ユーザーはAndroidアプリおよびiOSアプリを通じて参加する小売店からポイントを収集できる。

2013年6月14日にIssue Tracker Data APIを終了させる。同APIは、Google CodeのProject Hosintにおける問題をGoogle Data APIフィードとしてクライアント・アプリケーションで閲覧・アップデートできるようにする。