トレンドマイクロは12月14日、ログインが必要なWebサイトを利用しているユーザーを対象に実施したWebアンケートの調査結果を発表した。同調査は18歳~59歳のユーザー316名に対し、2012年11月26日~11月27日に行われたもの。
調査結果によると、1ユーザーあたり、ログインが必要なWebサイトを13.95サイト利用しているという。特にECサイトや保険 / ネットバンキングのWebサイトの利用率が高い。
パスワードの設定・管理状況については、2~3種類のパスワードを使い回すと答えたユーザーが55.4%で、1種類のパスワードを使い回すと答えたユーザーが13.9%。約7割のユーザーが3種類以下のパスワードを複数のWebサイトで流用しており、4種類以上のパスワードを使い分けるユーザーは少数派となっている。
設定するパスワードの長さは、「8~9文字」が54.7%、「6~7文字」が24.1%。全体の約8割が9文字以下のパスワードを使用している。
パスワードの長さ(発表資料より) |
パスワードに含まれる文字種に関する質問では、英語の大文字 / 英語の小文字 / 数字 / 記号・特殊文字のうち、「2種類を混ぜる」と回答した人が66.8%で最も多い。3種類を混ぜる人は13.6%、1種類のみのパスワードを使っている人は13.0%となっている。
パスワードに利用する文字種(発表資料より) |
パスワードの管理方法に関しては、「保存せずに覚えている」の回答率が43.7%で最も高い。「手帳やノートにメモ」も他項目より回答率が高くなっている。
パスワードの変更頻度に関しては、50.6%のユーザーが「ほぼ変更しない」と回答。半年に1回以上変更するユーザーの割合は25.6%となっている。
パスワードの変更頻度(発表資料より) |
このほか、パスワードに関する印象や体験を尋ねた質問では、62.0%のユーザーが、パスワードを自分で考えることに面倒くささを感じていると答えている。また、「別のWebサイトで使っているパスワードを間違えて入力したことがある」という項目に対し、79.1%のユーザーが「あてはまる」もしくは「ややあてはまる」と回答している。