情報処理推進機構(IPA)は12月11日、2012年度の「情報セキュリティの脅威に対する意識調査」の報告書を公開した。同調査は、情報セキュリティの脅威に対する認知度や対策の実施状況などを把握するために2005年度から実施されているもの。今回の調査は、15歳以上のPCインターネットユーザーを対象に10月12日~10月15日にかけて実施され、有効回答数は5000となっている。
調査結果をみると、パスワードを設定する際に、誕生日などの推測されやすいものを避ける人は全体の48.5%、わかりにくい文字列を設定している人は43.3%で、いずれも半数以下となっている。また、「サービスごとに異なるパスワードを設定している」と回答した人も約2割しかいない。
スマートフォンの利用に関する質問では、「OSをアップデートする」「信頼できる場所からアプリをインストールする」といった基本的な対策の実施率は比較的高いことがわかる。一方で、「セキュリティソフトを導入する」「アプリをインストールする前にアクセス許可を確認する」といった点に気をつけている人は少ない。
IPAは今回の調査結果を受けて、10代や初級・中級レベルのユーザーの情報セキュリティに対する意識が、その他の層と比べて低い傾向にあると分析している。