サイオステクノロジーは12月13日、同社が提供するHAクラスターソフトウェア「LifeKeeper for Linux」に対して、サポート期間の延長、「Witness Server オプション」の無償提供といった新たな施策を展開するとともに、同ソフトウェアの新版の国内提供を開始することを発表した。
これらのうち、サポート期間の延長は、LifeKeeper for Linux v8以降のバージョンに対して、サポートサービス期間を最大10年まで延長するというもの。同社のサポートサービスは、「フルサポート」、「メンテナンスサポート」、「延長サポート」の3種類が提供されているが、フルサポートはリリースから3年間、メンテナンスサポートはフルサポート終了後2年間、延長サポートはメンテナンスサポート終了後さらに2年間となっており、サポート期間は合計7年間に限られていた。
今回発表された施策では、上記の延長サポートを2年間から5年間に延伸し、長期間運用されるケースが少なくないLinuxシステムのユーザー/パートナーのニーズに応えていくという。
バージョン名 | リリース | フルサポート | メンテナンスサポート | 延長サポート |
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LifeKeeper for Linux V8 | 2012/05 | 2015/05末まで | 2017/05末まで | 2022/05末まで |
LifeKeeper for Linux V8.1 | 2012/08 | 2015/08末まで | 2017/08末まで | 2022/05末まで |
2つ目の施策は、これまで有償で提供されてきたWitness Server オプションを無償提供するというもの。
Witness Server オプションは、スプリットブレイン(ノード間の通信などに障害が起きた際に、正常に稼働しているノードを稼働不能と判定してしまい、アクティブなノードが複数起動して制御が難しくなる状態)などの問題を回避するうえで有効なソフトウェアで、KVM環境で共有ストレージを使用する場合には必須であるほか、共有ストレージ以外の構成でもデータ保護を強化するうえ役立つという。
さらに同社は、LifeKeeper for Linux v8 Update1を国内提供開始することも発表。新版では、Red Hat Enterprise Linux 6.3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2、CentOS 6.3に対応したほか、RHEL5.6環境でのext4を正式にサポートするなど、さまざまな機能改善や不具合修正が施されている。
サイオステクノロジーでは、1月中旬にパートナー向け戦略説明会の開催を計画中。同説明会の中で、新たな施策や新版の詳細が紹介される予定という。