IDC Japanは12月12日、2012年第3四半期 国内プリンター/MFP市場実績について、3つの調査・分析結果を発表した。
発表したのは、2012年第3四半期「国内インクジェットプリンター/MFP」、「国内レーザープリンター」、「国内レーザーMFP」の各市場動向。
「2012年第3四半期 国内インクジェットプリンター/MFP市場動向」の発表によると、インクジェット製品の総出荷台数は、前年同期比4.2%増の123万台となった。
2012年は、2011年発売の主力MFPが9月末時点でもベンダーからの出荷が続き、価格を下げた状態で販売されたため、その割安感から2011年発売のMFPを購入するユーザーが増加。そのためインクジェット製品のMFP化が促進され、MFP化率は88.0%となった。
また、インクジェットプリンター(単機能製品)の出荷は15万台で前年同期比22.0%の減少。インクジェットMFP(インクジェットプリンターとコピーやスキャナを一体化した製品)は108万台で同9.2%の増加となった。
「2012年第3四半期 国内レーザープリンター市場動向」の発表によると、国内レーザープリンター全体の出荷台数は、前年同期比4.7%減の21万5,000台となった。そのうち、カラーレーザープリンターの出荷台数は、前年同期比5.1%増の7万2,000台と小幅な上昇となっている。
カラー、モノクロ別にみると、カラーレーザープリンターは前年同期比5.1%増、モノクロレーザープリンターは前年同期比で8.9%減となり、同社では2012年の出荷台数は若干の減少を予測している。
「2012年第3四半期 国内レーザーMFP市場動向」の発表によると、レーザーMFP全体の出荷台数は、前年同期比8.7%増の17万3,000台。同社では、震災からの回復と、2011年10月に起こったタイの洪水の影響からの回復が重なったことで、今四半期は前年同期比で8.7%増と、大幅な増加につながったと分析している。
カラー、モノクロ別にみると、カラーレーザーMFPは前年同期比7.5%増、モノクロレーザーMFPは前年同期比11.3%増となっている。