富士通および富士通マーケティング(以下、FJM)は11日、中堅食品卸売業・食品製造業の業務効率化を支援する新ソリューション「GLOVIA smart 食品 FoodCORE(フードコア)」の販売を開始すると発表した。

「GLOVIA smart 食品 FoodCORE」 サービス体系

新ソリューションでは、これまで食品業界に向けて20年以上にわたりシステムを提供してきたノウハウを活かし、食品卸売・製造業向けの販売管理ソリューション「GLOVIA smart 食品製造・卸」と、食品業向け業務ソリューション「FoodStudio」を統合。これまでカスタマイズの多かった機能を標準化することにより、短期間、低価格での導入を実現する。

製造から販売までの一貫した統合システムにより、原材料から製品に至るまでの物の流れと発生費用を一元管理し、原料諸掛(仕入運賃・保管料など)を費目別に試算し、月末にしか確定できない各種経費などを概算で計上する考え方を業界に先駆けて取り入れることで、日々の損益を把握して支払管理と連動する。これにより、部門別・得意先別・単品別などのさまざまな切り口による帳票を標準で12種類用意、製品・メニュー単位での日次決算を実施することで、リアルタイムに経営の見える化を実現する。

また、製造から販売までの一連の業務を一元管理し、統合マスタにてデータを管理するため、製品、業務の進捗状況や伝票のステータスを即座に確認できるほか、製品、原材料すべての在庫を賞味期限別にリアルタイムで管理できる。これにより、入荷予定と先付受注を考慮した在庫管理や、製品の完成とともに原料を消費する工場在庫管理・一元的所要量計算などが可能となる。

さらに、トレーサビリティ機能や賞味/消費期限・製造日管理、不定貫管理、荷姿管理といった食品業界特有の在庫管理が可能。得意先との取引形態や売上計上基準に合わせた運用、先入先出・賞味期限指定・鮮度管理や、出荷日・納品日、出荷倉庫に応じた伝票分割機能や分割出荷機能を標準で実装。また、製品レシピを仕掛品、原材料、包装材料で多段階かつ品目の特性に合わせた所要量計算パターンで構成可能。

販売価格は「GLOVIA smart 食品 FoodCORE 販売管理」が450万円から、「GLOVIA smart 食品 FoodCORE 生産管理」が400万円から。食品卸売業には「販売管理」、食品製造業には「生産管理」または「生産管理と販売管理」など、顧客の必要に応じたシステムを選んで導入できる。