日立製作所(以下、日立)とアカマイ・テクノロジーズ(以下、アカマイ)は12月11日、「ネットアライアンス・パートナー契約」を締結したと発表した。
今回の提携により日立は、グローバルにクラウドを活用した業務システムを構築・運用している企業や、クラウドサービスを提供するSaaS事業者向けに、アカマイのネットワークインフラサービスを活用した「高速ネットワークサービスソリューション」を、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud(ハーモニアス クラウド)」のラインアップに追加し、同月14日から提供を開始する。
今回の提携の結果、日立は、アカマイの多彩なネットワークサービスから、ユーザーのシステムやネットワーク環境の今後のニーズに対応できる適切なメニューを組み合わせて提供。また、日立自身が2007年から利用しているアカマイのネットワークインフラサービスに関するノウハウを活用し、導入コンサルサービスのほか、24時間365日対応のヘルプデスクサービスを提供する。
プライベートクラウドやPaaS/IaaSを活用している企業などが同ソリューションを導入することで、ネットワークのアクセス時間の短縮やアクセス集中でも応答速度が落ちないなど、信頼性とセキュリティに優れたネットワーク環境を実現できる。加えて、クラウドを活用する企業の業務拡大に伴うネットワークの増強やセキュリティ強化といった追加投資を最小限にできるといったITコストの削減も図れる。
さらに、SaaS事業者は、同ソリューションを利用することで、SaaSにて提供するサービスにアクセスが集中した場合でも、応答が遅くなるなどの問題を解決可能となる。
アカマイは世界中にデータを中継するサーバを設置しているため、グローバルレベルでの対応も可能となり、さらに海外拠点においても、クラウドの応答性能の向上を実現する。
提供されるサービスは「プライベートクラウド構築ユーザー向けネットワークソリューション」、 「PaaS/IaaS利用ユーザー向けプラットフォームリソース提供サービスネットワークオプション」、「SaaS事業者向けTWX-21 SaaS事業支援サービスネットワークオプション」の3つで、価格はすべて個別見積で提供される。