エプソンは11日、ビジネスプロジェクターの新商品として壁やボードにプロジェクターで投写した画面上に電子ペンで書き込みができるインタラクティブ機能を備えた「EB-1410WT」、「EB-436WT」、「EB-426WT」を発表し、2013年1月17日より順次発売する。店頭予想価格は「EB-1410WT」が29万9,980円、82型ボードスタンドが29万9,980円、72型ボードスタンドが24万9,980円、「EB-436WT」が20万9,980円、「EB-426WT」が17万9,980円。
「EB-1410WT」は、解像度WXGA対応の壁掛けが可能な超短焦点モデル。カラー・全白とも明るさ3100ルーメンで、さまざまなシーンに求められるカラーの高い表現力を明るい環境でも実現できる。ほぼ真上からの投写により、影ができにくく、眩しさを感じることがない。オプションのボードスタンドと組み合わせることで、ワイド82型や72型の移動式一体型電子黒板としても利用できる。
また、机やテーブルをスクリーンにできるテーブル投写にも対応した。会議やプレゼンテーションにおいて、相互理解や情報共有を促進するインタラクティブ機能として、「PC インタラクティブ機能」と「ホワイトボード機能」を搭載した。
「PC インタラクティブ機能」は、投写面でパソコン操作や書き込み、データ編集ができる機能。USBインタフェースを備えたコントロールパッドとUSBケーブル1本でパソコンと簡単に接続ができる。また、無線LAN環境であれば、ケーブルを接続する手間が不要で、事前のドライバーインストールも不要なうえ、解像度を自動的に認識するので持ち込んだPCですぐに使うことができる。さらに、「Microsoft Office」のインク機能と連携 しており、「PowerPoint」や「Excel」での描画ツールもドライバーのインストールなしで利用できる。インク機能で書き込んだ情報はアプリケーションのファイルフォーマットで保存でき、再利用も可能。また、電源を入れるだけで、パソコンが無くとも、書画カメラや一般的なDVD/ブルーレイプレーヤーの映像の上に書き込みができる「PC レスアノテーションモード」を搭載している。
「ホワイトボード機能」は、電源を入れるだけで起動し、パソコンは必要ないスタンドアロン。壁やボードに電子ペンで書き込めるほか、複合機のスキャン機能により紙資料をその場で電子データとして取り込むことができる。
また、スマートフォンやタブレット端末とも連携が可能で、会議中に必要になったデータや画像を「EpsoniProjection」から画面転送してすぐに取り込むことができる。書き込みを行った板書は画面を消すことなく、最大50ページまで増やすことが可能なほか、プリンターと接続することでその場で必要なページをプリントしたり、サーバーやUSBメモリーへのPDFファイルでの保存、メール送信など情報共有を簡単に行える。
「EB-436WT」、「EB-426WT」は、カラー・全白とも明るさ3000ルーメン(「EB-436WT」)・2500ルーメン(「EB-426WT」)、解像度WXGA対応のほか、16Wのスピーカー出力、マイク入力、HDMI端子搭載の超短焦点デスクトップモデル。わずか83cm の距離からワイド80型の大画面を投写できることから、学校の教室では教卓に設置して黒板に無理なく大画面で投写することができる。
さらに、電子黒板機能が内蔵されており、設置後電源を入れてすぐにご使用できる。PC を使った電子黒板では、「マルチペン」に対応しており、使う人ごとにペンを渡す手間がなくなるとともに、二人の生徒が同時に画面に答えを書き込むなど、協働学習をサポートする。また、「マウスホバリング機能」の搭載で、デジタル資料のリンク先を探すことも容易。
書画カメラやブルーレイの映像、投写面上に文字や図形などを直接書き込むことができるので、スムーズな授業が可能になる。同梱のソフトキャリングケースを使用すれば、教室間の移動や、機器の保管に便利。
プロジェクター新商品全体の今後1年間の販売台数は、約1万5,000台を見込んでいる。