ネットアップは12月6日、Clouderaと、大容量データを分散処理するためのオープンソース・フレームワーク「Apache Hadoop」をベースとしたHadoopソリューションの提供で協業すると発表した。

今回の協業では、Clouderaの大規模データ処理プラットフォーム「Cloudera’s Distribution including Apache Hadoop(CDH)」とネットアップの企業向けHadoopストレージ基盤「NetApp Open Solution for Hadoop」を組み合わせた企業向けHadoopソリューションを提供する。

CDHは、企業向けのHadoopで、オープンソースのApache HadoopとHadoopの利用に必要なオープンソースのソフトウェアコンポーネントで構成されている。

「NetApp Open Solution for Hadoop」は、サーバ、HA構成のネームノードにFASシリーズ、データノードに高密度でパフォーマンスに優れたネットアップのE-seriesストレージ、そしてHadoopディストリビューションにClouderaのCDHを採用したソリューション。

全面テスト済みのため、構成済みの企業ユーザ向けHadoopソリューションをスピーディに導入可能で、オープン仕様のアプリケーション スタックを基盤に、ネットワーク、コンピューティング、ストレージの機能をバランスよく統合する。

同社では、共同ソリューションを通じ、ユーザは大容量データ分散処理のためのシステム基盤を導入でき、Hadoopソリューションにより、大容量データの分析・活用にかかるコストを削減できるとしている。

Hadoopソリューションは新日鉄住金ソリューションズを通じて発売され、価格は、最小構成の場合3,276万4,000円(税別)。

最小構成例は、ネームノードサーバ(1台)、スタンバイネームノードサーバ(1台)、ジョブトラッカーサーバ(1台)、データノード/タスクトラッカーサーバ(4台)、ネームノード用ストレージ(FAS2240)、データノード用ストレージ(E2660)、Red Hat Enterprise Linux Server、Cloudera Enterprise。