映画『フランケンウィニー』の制作過程を紹介する「フランケンウィニー アート展」が12月23日まで、東京都・新宿三丁目のビックロ ユニクロ新宿東口店にて開催される。この展覧会は、ティム・バートンの最新作となる映画『フランケンウィニー』に使われたパペットや小道具、さらにはラフスケッチなど、制作に関わった多くのものを展示するものだ。
同展はこれまでアメリカ、イギリス、メキシコなど世界6カ国を巡回しておて、今回の日本での開催をもって幕を下ろす。既存のアートスペースではなく「ビックロ」店内で展覧会が行われるということで注目を集めており、各国を巡回した同展においても、小売店の店内が会場となるのは初めてのことだという。
ビックロ店内で開催されたオープニングセレモニーには、『フランケンウィニー』を手がけたティム・バートン監督とアリソン・アバッテ プロデューサーが登場。ユニクロの柳井正代表取締役会長兼社長と、ビックカメラの宮島宏幸代表取締役社長 代表執行役員が両氏を迎える形で会見が行われた。 」
当日、会場に並んでいた先着50名のファンには、ティム・バートン監督らによるお出迎えというサプライズもあり、監督はファン1人ひとりに握手やハグをするなど大サービスで、サインにも丁寧に応じていた。
それでは、ここからは展示内容を順に見ていこう。展示内容は、「ティム・バートンのデスク」、「フランケンシュタイン一家の食卓」、「ニュー・オランダ小学校の教室」、「屋根裏」といった4つのユニットで構成されている。どのユニットの展示物も日本初公開のものばかりだ。
ティム・バートンのデスク
入ってすぐのパーテーションの裏にあるのが、ショーウインドウの中にティム・バートンのデスクを再現したコーナー。スパーキーやヴィクターの人形やラフスケッチ、さらには飲みかけのコーヒーマグなど、作業中の様子が再現されている。
この展示の真上には、ティム・バートンの手によるラフスケッチが、額装されて飾られている。中には、キャラクターの衣装が封入して飾られているものもあった。目線よりかなり上の方にあるが、見応えのある内容なので見逃さないようにしたい。
フランケンシュタイン一家の食卓
このユニットは、同作の主人公・ヴィクターの家のキッチンを再現したもの。監督が子ども時代を過ごした1970年代を彷彿とさせるセットが作り込まれている。小道具の1つひとつに至るまで、本当に人が住んでいるかのような生活感が醸し出されている。
ニュー・オランダ小学校の教室
ヴィクターたちが通う小学校を再現したユニットでは、授業中の教室を再現したセットがメインに据えられ、授業中に落書きをするヴィクターら登場人物のパペットが、緻密に作り込まれた教室のセットの中に設置されている。
教室のセットの裏側には、劇中で野球の場面に使われるバットやボール、ロッカールームなどのセットが飾られている。
屋根裏
最後に紹介するユニットは、同作の中でもキーとなるの場面が展開される、ヴィクターの家の屋根裏。"雷鳴とどろく夜の禁断の実験"が目の前で行われているかのように、パペットや小道具が設置されているので、見ていると作品の世界に吸い込まれそうになる。
また、このユニットに関しては外側に設置されたスイッチで照明の切り替えができ、鑑賞者が映画のシーンを再現することもできるようになっている。
次ページからは、展覧会会場で手に入る、コラボTシャツなどのグッズを紹介する。