人が実際に搭乗して操作できる人型巨大ロボット「KURATAS(クラタス)」が10日まで、日本科学未来館(東京・江東区)で披露されている。

高さ4メートル、重さ4トンの鉄製ロボットで、タイヤを装着した4本の足を持ち、時速約10キロメートルで走行できる。ボディ頭部にあるコックピットには1人が搭乗でき、頭部のカメラで映された外の様子をモニターで見ながら操縦する。搭載したディーゼルエンジンで油圧ポンプを動かし、手足などの関節を駆動させる仕組み。スマートフォンでも操縦が可能だという。

制作したのは造形作家の倉田光吾郎(こうごろう)さんとロボット制御ソフト「V-Sido」を開発したエンジニアの吉崎航(わたる)さん。倉田さんらは、量産化と販売を目指した組織「水道橋重工」を設立し、1機135万3500ドル(約1億600万円)の値段を付けてPRしたところ、すでに国内外から3000件以上の問い合わせがきているという。

日本科学未来館では先月28日から展示公開され、アニメや特撮映画にも登場するような夢の人型ロボットの出現に、来館者も大喜び。8日(土)午後1時45分からは、倉田さん、吉崎さんによるトークイベント「鉄系KURATAS入門 ‐女子はリアルを愛せるか?」も開かれる。

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