ファイア・アイは11月30日、米FireEyeにおいて取締役会長のデビッド・デウォルト(David DeWalt)氏が最高経営責任者(CEO)に就任したと発表した。同社の創業者で現CEOのアッシャー・アジズ(Ashar Aziz)氏は、引き続き、最高技術責任者を務めるとともに、取締役副会長と最高戦略責任者に就任する。

CEOに就任したデウォルト氏は、2012年6月より同社の取締役会長を務めており、25年以上にわたってテクノロジー関連企業を指揮してきた。前職はMcAfeeにおいて、プレジデント、CEO、ディレクターを務め、また、バラク・オバマ米大統領に指名され米国セキュリティ技術諮問委員会の委員なども務めている。

デウォルト氏は、今回のCEO就任について「ファイア・アイは、現代企業が直面する極めて深刻なセキュリティ問題、つまり次世代のサイバー攻撃への対策が不十分という課題の解決に取り組んでいます。サイバー犯罪者による企業データや知的財産の盗難被害は増加の一途を辿っており、これまでのセキュリティ対策が根本的に機能不全に陥っていることは誰の目にも明らかです。こうした状況の中でファイア・アイは、他社にはない独自のテクノロジーやプラットフォームを開発・提供することにより、高度なサイバー攻撃への対策分野において確固たるリーダーとしての地位を確立してきました。急成長を遂げるファイア・アイという企業で、世界有数の技術者でありセキュリティ分野のソートリーダーであるアッシャーや優秀な経営幹部らとともに、さらなるイノベーションを追求し、事業拡大に取り組む機会が与えられたことを喜ばしく思います」とコメントしている。

また、取締役副会長および最高戦略責任者に就任したアジズ氏は、「デビッドは、いくつものテクノロジー関連企業を指揮し、成長させてきた華々しい経歴の持ち主であり、ファイア・アイの取締役会においても非常に貴重な助言を寄せてくれました。デビッドのリーダーシップ、業務実績、そしてセキュリティ業界に関する知見は、世界規模での成長と事業拡大という次なるステージに取り組むファイア・アイを正しい道へと導いてくれることでしょう。経営幹部一同、デビッドのCEO 就任を歓迎します」とコメントしている。

なお同社は、2007年から2011年の収益成長率に基づくDeloitteの2012年度「Technology Fast 500」において、北米で最も急成長を遂げたテクノロジー企業第4位に選出されている。

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