富士通は12月4日、ビッグデータを利活用するためのクラウドサービス「データ活用基盤サービス」と、セールスフォース・ドットコムのアプリケーション開発基盤「Force.com」を連携したサービスの提供を開始すると発表した。
両社は2003年から協業し、クラウド・コンピューティング導入におけるコンサルティングとシステムインテグレーションを提供、2010年からは、グローバルでの協業を開始している。
セールスフォース・ドットコムが提供している企業向けアプリケーション開発基盤のクラウドサービス「Force.com」は、サーバやソフトウェアの購入、管理が不要であり、最小限のプログラミングでスピーディーにアプリケーション開発ができ、複数のモバイル端末に対応したアプリケーションを容易に作成できる。
富士通は、ビッグデータを収集・蓄積し、データ分析や将来予測を行う基盤をクラウドで提供するサービス「データ活用基盤サービス」を2011年より提供。同サービスは、データ活用に必要な複合イベント処理や並列分散処理、非構造データを扱えるストレージなどの機能を備えており、顧客は基盤上に独自の業務アプリケーションを開発し、ビッグデータを活用した新たなビジネス構築や課題解決などに取り組むことができる。
富士通では、両社の「データ活用基盤サービス」と「Force.com」を連携することで、顧客は生産性が高く、使い勝手の良いアプリケーション開発基盤から、ビッグデータの蓄積・分析機能が活用できるため、さらなる業務改革や新たなビジネス構築が容易になるとしている。