Autodeskは11月27日(米国時間)、同社のユーザー向けイベント「Autodesk University 2012」において、クラウド型統合3D CAD「Autodesk Fusion 360」を発表した。
同製品は、3次元設計モデルのシミュレーション機能をクラウドで提供する「Autodesk Simulation 360(SIM360)」などの同社のクラウドベース製品に位置づけられるもので、製造・建築・土木などの業界向けにデータ管理やコラボレーション機能、レンダリング機能などを提供するクラウドサービス「Autodesk 360」をプラットフォームにて提供される。
比較的小規模な工業デザイン/機械設計を行っている事業者向けツールであり、工業デザインや機械設計に必要な機能に加えて、コラボレーション機能を備えている。また、クラウドを介してシミュレーションやデータ管理、レンダリングなどの高度な機能を利用することができる。
インタフェースは、グラフィカルでシンプルな表示をコマンドボタンに採用するなどして、直観的に操作できるように配慮したほか、操作ガイドをインタフェースに表示する機能を活用することで、ユーザの習熟度や好みに応じて構成を変更し、使い勝手を向上させることができる。
なお、同ツールは利用期間に応じた料金設定で2013年より英語版として提供される予定で、日本での発売については現在検討している段階にあるという。