Texas Instruments(TI)は、4MBの過酷な動作環境向け高温動作不揮発フラッシュメモリ「SM28VLT32-HT」を発表した。
同製品は-55℃~+210℃の動作温度範囲を有しており、高温や多湿、低温環境といった過酷な環境で動作する石油/ガス探査、重工業、航空宇宙用機器などのアプリケーションでのデータ・ロギングを可能にするほか、最小で1,000時間の動作寿命を保証している。
全温度範囲で、デバイスの動作寿命にわたる堅牢な読み込み/書き込み動作が可能なことを試験済みで、外付け部品が不要なことから、過酷な動作環境向けのアプリケーションの開発におけるアップ・スクリーニング作業を不要とすることができるほか、開発、試験、認定に必要な期間を約6カ月間短縮することが可能になると同社では説明している。
また、セラミック・フラットパックまたは、テスト済みベア・チップ(KGD:Known Good Die)にて供給されるため、基板実装面積に制約を持つシステム向けでの小型パッケージによるマルチチップ構成モジュールなどを実現することが可能だ。
同製品はすでに8mm×25mmのセラミック・フラットパックでサンプル出荷を開始しているほか、KGDオプションと量産出荷は2013年第1四半期を予定しているという。